ご挨拶

このたび、第7回日本看護シミュレーションラーニング学会学術集会を2026年3月15日(日)に京都橘大学を会場として開催することとなりました。
今回のテーマは「しかけが拓く未来‐学びはつづくよ、いつまでも‐」です。このテーマには、学習者が主体的に学びを展開していくと同時に、私たち教育者や実践者がその「学び」をいかにしかけるか、生涯を通して学びの連鎖をどのように育んでいくかという問いを込めました。
シミュレーションラーニングは、知識・技術・態度を統合的に学ぶ場として、また経験に基づく省察を通じた深い学びの場として、初等教育から卒後教育、さらには生涯学習にまで活用されています。看護教育のあらゆる段階において、シミュレーションは「学びをしかける」手法であり、学びの動機づけ、探究心、他者との協働を促す大きな可能性を秘めています。
本学術集会には、看護系大学等の教育研究者、臨床の教育者、実践者、そして看護学生など、シミュレーションラーニングに関心をもつ多様な参加者が集います。世代や職域を越えて、教育と実践、研究が交差する場となることを期待しています。そしてこの集会を通して、現場と教育、領域と領域、人と人との「つながり」がさらに深まり、新たな「学びのしかけ」が生まれることを願ってやみません。
本会が皆さまにとって、これからの学びと実践を見つめ直す豊かな機会となりますよう、心より祈念いたします。
第7回 日本看護シミュレーションラーニング学会学術集会
大会長 野島 敬祐
(京都橘大学看護学部 / 大学院看護学研究科)